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ウチにいることについて。
きみは窓の外をみて思うだろう。「なぜみんなウチにいるんだろう?」外ではなにがおきたの?
外はまだあるの?それとも誰かがとっちゃったの? みんなは、どこかに遊びに行っちゃったのかなあ?
今日はみんな、ウチの中で遊んでいるんだよ。ゲームしたり、お城を作ったり、海賊ごっこをしたり、
お絵かきや着せかえをしたりね。
きみは思うだろうね。
「でも、どうしてだろう?」
みんなウチにいる。それはわたしたちの誰かが病気だからなんだ。
病気のときは他の人にうつさないために、人と会わないようにするのがいいこともあるんだよ。
わたしたちみんな、おたがいがたいせつだし、だいすきだ。だから少しのあいだ会わないようにして、病気の人がよくなるのをまつってきめたんだ。
そして、わたしたちは手をよく洗って、バイキンからわたしたちと家族を守るんだよ。
どれだけながく洗ったらいいの?
ハッピーバースデーの歌を2回歌うくらいさ。
手のおたんじょうびってことにしたらいいさ。
もし、きみが病気になったら?
もし、おとうさんやおかあさんが病気になったら?
そしたら、くすりをのんで、本やお花をもらうんだ。お菓子ももらえるかもしれないよ。
それでもウチにずっといるなんて、
ツマンナイ。
そうか。ウチにばっかりいるのはツマンナイかもしれないね。
わたしだって、コンピューターの前にすわって、つまらない電話にでて、つまらない書類をみたりしているんだよ。
きみにもひとつ、おしごとがあるよ。ツマンナイくんをふきとばすんだ。
クッションでお城をつくったり、本を読んだりするんだ。
そしてツマンナイくんの絵をかくんだ。ツマンナイくんはじぶんの絵をかかれるのがだいきらいなんだよ。
とくにウサギのミミをつけられることがいやなんだ。
わたしたちは、もっといっしょにすごすことになるけれど、ともだちとはあまりいっしょにはいられない。さびしくなったときは、ともだちに電話をして、おもしろい顔をしたりして、ツマンナイくんをおいはらおう。
だから今は、いろんなことをしよう。いつもやりたかったことや、ふつうできないこと。そうだね。おへやのかたづけとか。
じゃなかったら、宇宙船をつくったりね。
いろいろむずかしいことがあっても、わたしたちはここにいっしょにいるから、だいじょうぶ。やりたいことがぜんぶできるわけじゃないけど、それはみんなを元気であんぜんにしたいからだ。
たまにこわいことがあっても、わたしたちはいつもいっしょにいるとやくそくするよ。
なにがおこるかわからないこともあったりするけれど、わたしたちはだいじょうぶだ。
そして、また、もうすぐ、みんなといっしょになれる。
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この本をお買い上げいただいいてありがとうございます。無料で手にしたかたもウェルカムです。現在わたしたちは大変な時を生きており、子供たちにそれを聞かせるのはなかなか大変だったりします。そんな時この本が手助けになればと思います。私、私の家族を御支援してくださるかたは、私の他の本をご購入いただければと思います。 みなさまの健康をお祈りします。
イアン・トーマス